2019年06月05日

みんなちがって、みんないい

先日の桔梗屋直営店ブログで、店舗に飾られているアヤメの花が紹介されていましたね。
アヤメと聞くとパートさんとの会話を思い出します。

「アヤメとカキツバタって何が違うの?」

菖蒲と杜若、「いずれ菖蒲か杜若」と言われるくらい、そっくりな花です。
2つがそっくりなことは知っていたのですが、違いが分からなかったので、

「菖蒲と菖蒲って何が違うんですかね?」

と、思わず質問で返してしまいました。
あれ、文字で書くと分からないですね。
アヤメとショウブ、同じ漢字が使われています。
ずっと不思議だったんですよね。
また、ショウブにはハナショウブという種類もあるそう。
なんと、まさかの4つ巴。
ショウブはショウブ科、アヤメ、カキツバタ、ハナショウブはアヤメ科だそうです。
ハナショウブはアヤメ科という衝撃の事実。
アヤメが菖蒲と表記されるのは諸説あるようですが、元々4種類ともアヤメと呼ばれていて、旧暦の端午の節句の頃に咲くものを、武を尊ぶという意味の尚武にかけてショウブと呼ぶようになったみたいです。
同じ漢字を使って違う読み、ややこしいと思わなかったのか不思議ですが、きっと見分けが簡単につくくらい、現在よりももっと花と人とが密接だったのだと思います。

咲く時期や咲く場所、花の模様や葉の形でそれぞれ違うようです。
例えば、湿地に咲くのがショウブやカキツバタ、乾いた土地に咲くのがアヤメ。
花弁の根元が網目模様ならアヤメ、細長い黄色い模様があるとハナショウブ、白い模様ならカキツバタ。



同じようで違う、よく観察すれば違うところに気が付きます。
きっと花だけじゃなくて、色々な事柄に当てはまるんでしょうね。
私も、違いが分かる素敵な女性になりたいものです。

ozawa