2019年09月12日

お菓子くれなきゃ……?


「お月見どろぼう」という行事は皆さんの住む地区にありましたか?
愛知や三重などの一部地域では盛んに行なわれている行事の様です。
私自身は参加したことがないのですが、友人が日本文化を専攻していて、この行事を教えてくれました。

日本では昔、子どもは月からの使者だと言われていて、子どもが食べ物を盗むということは神様が持っていったのだとして、この日だけは農作物を盗むことを許されていたんだそう。
盗まれる数が多いほど、豊作になると考えられていたんですって。
そこから各家庭でお月見だんごを縁側などの盗みやすい場所に置くようになり、現代ではお菓子を配ったり、玄関先に置いたりという風習になったそうです。
あれ、何だか似ている行事がありますよね。
「trick or treat!」の合言葉がなくとも、子ども達の楽しむ声が聞こえてきそうな、和製ハロウィンと言える行事です。

十五夜は中国発祥で、別名「芋名月」とも呼ばれます。
芋類を主食としていた頃に、十五夜に秋の収穫物である里芋を供えていた名残である説が有力と言われています。
十五夜にお団子を供えるのは、里芋に形が似ているからなのかもしれませんね。

里芋だとちょっとさみしいので、お団子になって良かった。
古き良き文化を楽しみながらも、やっぱり最後は食い気の私は、明日のお月見だんごが楽しみで仕方ありません。

ozawa