2020年02月01日

別世界のようで

雪が降り積もっただけで、まるで別世界。

御坂峠越しに頭だけ覗かせている富士山も、夏の姿をすっかり思い出せなくなってしまいました。

祖母の家には白黒テレビがあって、私はそれを見るのが好きでした。
もちろんリモコンなんてありません。
テレビの前に居座って、ほとんど砂嵐になってしまうチャンネルをパチパチと変えていました。
家にあるテレビとは違うから面白くて、遊び感覚だったんでしょうね。
祖母の家に遊びに行くと、真っ先に白黒テレビに飛びついて夢中になっていました。

動画サイトを見ていたら興味深いタイトルが目に入り、思わずクリックしてしまったことがあります。
100年前の東京がカラー映像となって甦ったものでした。
モノクロだった映像がカラーになるということ。
女の子が着ていた着物の色が分かること。
広がっていたのは青空だったということ。
それだけで別の世界のようで、何だか不思議な感覚でした。

本日YBSにて、桔梗屋の特別番組「ふるさとの味が生まれた原風景~4Kでよみがえる桔梗屋テレビCM~」が放送されました。
皆さんご覧いただけたでしょうか。
当時の映像が4Kデジタルリマスター版として甦りました。
桔梗屋のYouTubeチャンネルからもご覧いただけますが、私はどうせならテレビで見たいと放送を楽しみに待っていました。

当時より随分と薄くなったテレビの中で、無邪気に遊ぶ子どもたち。
いや、1976年当時の映像なので、子どもたちは私よりもうんと年上の方たちなんですけどね。
子どもの頃見ていたCMがより鮮やかになって甦り、まるでそこで遊んでいるかのようで、見ていたら鳥肌が立ってしまいました。

最近は過去の映画がデジタルリマスター版として公開もされていますね。
それが出来るのは、当時のフィルムが大切に保存されていたから。

過去から未来へ繋いでいくには、私たちが「今」を大切にしていく必要があるのだと、本日の特別番組を見て実感しました。

100年前の東京の風景の映像では、撮影しているカメラを興味深そうに見る人がいて、
まさか100年後の人がその向こうから覗いてるなんて思いもしてないんだろうな。
私たちが未来へ繋いで、そうしたら今もどこかで、100年後の人たちが覗いているのかも。

ozawa