2020年03月30日

私のふるさと


春が来たと思ったら冬に逆戻り。
昨日今日の気温は、そんな風に感じます。
吐く息が白く、その様子がつい最近までは当たり前だったのに、何だか懐かしくなってしまいました。
山梨でも雪が降り、桜と雪の共演が日本各地で見られたようです。

先日のブログでも紹介されていましたが、4月号の美味求真の表紙は、韮崎市のわに塚の桜。
表紙を担当してくれたのは、長寿村権六に配属だった頃お世話になったパートさんです。
カメラが趣味だと話を聞いていて、そのどれもが素敵な写真ばかりで、ぜひ表紙をとお願い。
数枚写真をいただき、「ふるさとの景色」にぴったりだった、わに塚の桜の写真に決まりました。

私は韮崎市が地元で、わに塚の桜も近所にあります。
今は駐車場も設営されて、見頃になると常に人で賑わう場所となりましたが、
数年前は知る人ぞ知る地元の穴場スポットで、田んぼ道に車を停めて花見をするのが年中行事でした。
有名になって少し寂しい気持ちもありつつ、地元にたくさんの人が訪れてくれるというのは嬉しいものです。
桜もきれいですが、その根元に生えている水仙もきれいなんですよ。

山梨県にある山といえば富士山。
でも、私にとって身近だったのは八ヶ岳です。
八ヶ岳をバックに咲く一本の桜。
見慣れた景色が美味求真の表紙を飾るというのは、感慨深いものがあります。

わに塚の桜にも雪が降ったようです。
その時間はちょうど勤務時間だったので見ることは叶いませんでしたが、
一本だけ佇む桜と季節外れの雪で、幻想的な景色だったそうですよ。

桜と雪の景色はとてもきれいで素敵ですが、この時期に雪が降るというのは正直異常気象だと思いますし、
もしかしたら今後、桜は雪と一緒に見るものになって、青空の中で咲く桜が見られなくなることだってあるかもしれません。
急に出来たあの駐車場。出来る前はどんな景色だったか、私はもう思い出せません。
いつ、どんな形で、当たり前が当たり前じゃなくなるか分かりません。
どんなものでもきちんと形に残して、伝えて、「当たり前」を大事にしていきたいですね。

ozawa