2020年08月19日

当たり前に過ぎてしまう季節

お盆が過ぎ、8月も3分の2が終わろうとしていますが、まだまだ暑い日が続いています。
企画室で仕事をしていると、換気のため開放している窓の外から、どこにそんな元気があるのかと言いたいくらい、セミの声が聞こえてきます。

学生の頃、面白い文献を読んだことがあります。
「虫の鳴き声を声と認識するのは日本人の感性」であるというものです。
国際学会に出席していた教授が、会場を覆いつくすような激しい虫の音に気を取られ、現地の人に「あれは何という虫か?」と尋ねたところ、「何のこと?」と返ってきたのだといいます。
現地の人には、「虫の声」ではなく「雑音」として捉えられていたというのです。

セミが鳴いたら「夏だなぁ」と感じますし、ミンミンゼミからヒグラシになり、ツクツクボウシの声が聞こえる頃には鈴虫や松虫にバトンタッチしていて「秋が来たなぁ」と感じます。
アニメでその描写がされていて、それを見て日本に来た方が「アニメの世界と一緒だ!」と感動することもあるんですって。

こういったことを聞くと、当たり前すぎて気付かないことって多いのかなぁと思います。

夏はかき氷や涼菓、秋はお彼岸にお月見だんご。
当たり前に過ごそうとせず、めいっぱい四季を楽しみたいなぁと思います。
まだまだ冷たいものが美味しいので、今日のお風呂上りには桔梗信玄餅アイスを食べようかな。

ozawa