2025年08月19日

おいしい高速道路


高速道路に乗ったとたん非日常を感じることはありませんか。
その場で豆を挽いてくれる、ちょっと高級な自販機のコーヒーを購入してみたり。
何の変哲もないはずのかけ蕎麦が妙にしみ入ったり。
ご当地の色豊かなグルメが味わえるのも、サービスエリア・パーキングエリアの魅力なのかもしれません。

身分証の用途でしか運転免許証を使っていなかった友人から、車をついに買ったとの報告が。
練習がてらのドライブに同行することとなり、贈りもののワインを探すため甲州市まで行こうとしていたところでもあったので、甲府南インターチェンジから勝沼インターチェンジ間を走ってみることにしました。

時刻はちょうどお昼どき。
「なに食べようかね」
「山道登っていくほどお店なさそうかもなあ」
そう話していると、目の前に釈迦堂パーキングエリアの案内標識が。
「あのさ詳しい説明はあとでするから左に合図を出してくれないか」
半ば強引に寄ってもらうことにしました。

釈迦堂パーキングエリア(上り線)は中央自動車道の一宮御坂インターチェンジと勝沼インターチェンジの間にあるパーキングエリアで、桔梗屋が運営しているんです。
「山梨フルーツ王国」の愛称に違わず、山梨県産を中心とした季節ごとのフルーツを豊富に取り揃えていました。

さらに驚くべきはフードコートの品数。
ラーメンや牛丼など個々の専門店が軒を連ね、複数のグルメを提供しているフードコートはよく見受けられるのですが、ひとつの店舗だけとなると、やすやすとできることではないと思います。

ここでは本格煮込みほうとうや鮑の煮貝うどん・そばなど、ローカルに愛されている甲州名物を味わうことができます。
郷土料理・おざら(冷たいほうとう)にお惣菜が付いた「ミニ田舎おざらセット」は、まだ暑さが残るこの時期にぴったりです。

なにより桔梗屋といえば、てんこ盛り。
通常メニューでもしっかりお腹いっぱいになるのですが、
腹ぺこさんには、ご飯たっぷり300gのメガ盛り定食がおすすめです。
わたしが特にぐっときたのはメガ盛り豚もつ丼定食です。
めがもりぶたもつどんていしょく、声に出して読んでみるだけでも良い響きですし、丼をかきこむ姿を想像したらもう堪らないですよね。

売店には桔梗屋の商品がずらりと並びます。
山梨ならではの果実を瑞々しいゼリーに仕上げた「甲斐の実り」などの涼菓を残暑見舞いに。
桔梗信玄餅の風味をそのままシェイクにした「桔梗信玄シェイク」はテイクアウトできますので、ドライブのお供にいかがでしょうか。
県内でも直営店と限られた店舗のみでしか販売していない「プレミアム桔梗信玄餅吟造り」も購入することができますよ。
お土産を買いそびれていたり、荷物になるから帰りがけにと考えていたりされていた方にも安心です。



夏休みも終盤に。
旅の疲れも出てくるかと思いますので、もしお帰りの際に上り線の釈迦堂パーキングエリアを通りすがることがありましたら、ひと息ついていただけるとうれしいです。

おさだ