2025年06月07日

クララ館に行ってきました

露天風呂が付いているお部屋に泊まってみたい。

おとなになったからなのか、せっかくだからと予定をぎゅうぎゅうに詰めこむより
贅沢な時間を味わう旅行がしたいという欲求が募るように。
ふとしたときにオンライン旅行会社のサイトを眺めては
どこも値が張るものだなあと保留にしたまま数年が経っていたのですが

「クララ館ホームページの宿泊状況を更新すること」
昨年12月に入社しすぐ任されたお仕事のひとつなのですが、お部屋の情報になんと「露天風呂付」の文字が。
価格帯もこれなら手が届きます。
休憩時間にさっそく電話で問い合わせて予約を入れました。

そして迎えた出発の日。
まずは毎年恒例の行事にしているサンリオピューロランドに行ってきました。
サンリオといえば、桔梗屋でも桔梗信玄餅とのコラボパッケージを販売しており
なんだか親しみがわいてしまいます。

コラボパッケージ「みんなでもちもち」にデザインされた
サンリオキャラクターズがみんなでもちもちのお餅を楽しんでいるように
サンリオの企業理念にもある「みんななかよく」が色彩豊かに体現されているサンリオピューロランド。
ミュージカルショー『KAWAII KABUKI ~ハローキティ一座の桃太郎~』という演目は
もう何度足を運んだかもわからないほどなのに、涙なしには観られませんでした。

夕方のパレードまでしっかり遊び尽くしたら、いよいよ待ちに待ったクララ館へ。
車での移動だったのですが、片道2時間ほどのアクセスのよさ。
東京や神奈川など関東からのドライブがてら観光する距離としてうってつけかもしれません。

今回は洋室ツインルームのハイジの部屋を予約しました。
ハイジの村の花々を想わせる装飾が施された玄関では、ハイジのキャラクターたちがお出迎え。

思わず歓声が上がるほど、おとぎの国の話で見聞きしてきたような部屋。
こどもの頃から密かに憧れていた夢まで叶った気持ちでした。
アンティーク調の家具は可愛らしいだけでなく、快適に過ごせるためのこだわりを感じます。

ルームサービスも充実。
華やかなカップのティーセットには、山梨県南巨摩郡南部町の名産品である南部茶が。
その横に「冷蔵庫の中にお茶うけがございます」の文字を発見しました。

冷蔵庫の中には、桔梗信玄生プリンが。
はやる気持ちをぐっと抑え、レストラン・ペーター館へと急ぎます。

ディナーは本格的なフルコース料理。
じつは、メニュー表は企画室で作成していて料理名を眺めてはそれだけでお腹を空かせていたのでした。
実際に食べることができるなんて、とつい感慨にふけってしまいます。

【オードブルバリエ】
桜玉子のロワイヤル
鳥のガランティーヌ バルサミコ酢の香りで
ワインビーフのロースト わさび入りクリーム添え

【パン】
ハイジの白パン

【スープ】
ポタージュスープパルマンティエ

【ポワソン】
甲斐サーモンのパネグリエ タルタルソース添え
甲州名物あわびの煮貝のリゾット

【ビアンド】
ワインビーフ ヒレ肉のステーキ
デミグラスソース

【デザート】
クレームブリュレ 季節のフルーツ添え

ブライダル料理も考案しているシェフが作っているからなのか
まったく堅苦しくなく、とっつきやすい食材の魅力を最大限に引き出してくれた印象が強いです。
「おいしそう」と「おいしい」を繰り返していた記憶しかありません。

お腹を満たしてぽかぽかしてきたところで、部屋付き露天風呂とご対面です。
これぞ源泉かけ流しといった熱めの温泉。
五右衛門風呂のような湯船を想像していたのですが
足をうんと伸ばしてもひろびろくつろげ、ゆったり浸かることができました。

身体を芯まで温めたら、クララのお父さん・ゼーゼマンの書斎へ。
チェックイン時に招待状をいただいていたのです。

アルプスの少女ハイジの世界さながらの趣ある書斎。

ここでは山梨ならではの地酒やジュースを飲み放題で楽しむことができます。
写真には撮りそびれてしまったのですが、ホットのゆず茶が目を瞠るほどおいしかったです。
上質な空間でした。

朝風呂後には、お子さん連れやお風呂上がりに嬉しいアイスキャンディが食べ放題。

今回は利用しなかったのですが、大浴場に入ると南アルプスの雄大な山々が臨めるのだとか。
炭酸水素塩泉の効能で、お肌がすべすべになると評判の温泉です。
季節によってハイジの村園内で咲いているお花を浮かべたお風呂、お花のない時期はワイン風呂などの用意があるのだそう。

館内を散策してみると、いたるところでハイジの仲間たちに会うことができました。

アルプスの少女ハイジのアニメを楽しみながら、ぬいぐるみやおもちゃで自由に遊べるキッズルームや
ハイジとペーターの衣装を着て記念撮影ができるサービスなどもあり、家族旅行にぴったりです。

夜が深まってきた頃に、にやりと笑いながらもうひとっ風呂。
好きなときに好きなだけ貸切の温泉を楽しむことができる、おとなによるおとなのためのご褒美です。
ふかふかのベッドに寝転んでいるとたちまち心地よい眠気が。
クララ館の枕はハイジの野菜畑で育てた蕎麦の殻を使っていて、3種類から好きなサイズを選ぶことができます。
旅行先で枕の高さが合わないと寝つきが悪くなることがあるのですが
自分に合うものを選ぶことができたおかげで、ぐっすり眠ることができました。

ひんやりとした気配に目が覚めた早朝。
カーテンの隙間からそろり覗いてみると、辺り一面が銀世界。
この日は2025年3月19日。ちょうど春雪の日だったのです。
しんしんと降り積もる雪はあまりにも幻想的で、まるで映画のワンシーンのようでした。

うっとり眺めつつ、道の状態が心配にもなったので当初の予定よりすこし早めに発つことに。
とはいえそうそう見られない絶景の露天風呂(しかも貸切)という誘惑に打ち勝てるはずもなく
しっかりと朝風呂は堪能していきました。

朝食はチェックイン時に和食・洋食のどちらかを選ぶことができます。
ハイジの村のパンを好きなだけ食べられる洋食も魅力的だったのですが
自ら焼いて楽しめる魚の干物が決め手となり和食にしました。
デトックスウォーターやお茶・コーヒーがセルフサービスで飲み放題。ご飯とお味噌汁はおかわり自由。
とりどりの小鉢はどれもボリュームがあり、お腹いっぱいになりました。

おもてなしのひとつひとつがきめ細かで、また来たくなるクララ館。
ハイジの村で開催中の「世界のバラ博2025」に連動して、今月は薔薇づくしのフレンチフルコースに切り替わっています。
前菜からデザートまで、華やかで写真映えのするお料理。
宿泊するとハイジの村入園券も付いてくるので、五感で季節の花を味わうことができますよ。

おさだ