2025年10月07日

桔梗茶屋で昼食を

先日、inoueさんとお昼ごはんを食べに桔梗茶屋へ行きました。

注文したのはあさりラーメンと甲州ソースカツ丼 鬼カツです。

よくばりな私はどうしてもどちらも食べたくて、
inoueさんと半分ずつ分け合うことを快諾してもらったのでした。

ザクザクの衣と柔らかいお肉で食べごたえ抜群の鬼カツと、
あさりの出汁がしっかり効いたスープによく絡む中太麺。
今週から始まった、健康診断の4文字が脳裏をよぎりつつも
美味しすぎて、お腹いっぱい食べちゃいました。

けれども甘いものは別腹ですよね、と言い訳をしながら

桔梗信玄シェイクも楽しみつつ企画室へ帰りました。
食欲の秋、自制心を揺るがす秋。恐るべしです。

きっと健康診断が終わった後も、達成感から
ついついおいしいものを食べてしまうことでしょう。
運動の秋も堪能したいです。

Yuuki

2025年10月07日

芥川の愛した葡萄

発売される日を今か今かと心待ちにしていた
この季節だけの真っ白なお菓子。

「月の雫」という
ぶどうの粒を砂糖蜜で包んでいるお菓子は
桔梗屋の初代・中丸熊太郎が修行した
八日町(現甲府市中央二丁目)にあった老舗菓子店で生まれたとされており
歴史ある山梨の郷土菓子です。

月の雫には「甲州」というぶどうを使用しています。
ワイン用として、世界的に認められた日本の土着品種で
日本で最も栽培されている醸造用の白ぶどう。
山梨県での栽培面積は日本一を誇ります。

桔梗屋で販売している月の雫は
桔梗屋スタッフの福田さんの畑で育まれた甲州ぶどうを使用しており
どこまでも手づくりにこだわっているんですよ。

そんな甲州ぶどうを、こよなく愛した文豪がいました。

芥川龍之介。
『羅生門』や『蜘蛛の糸』などを書いた
大正時代を代表する作家のひとりです。

少年時代には徒歩旅行などで山梨に訪れ
成人してからも、
北杜市長坂町の清光寺で開かれた夏期大学で
人生と文芸について講義を行うなどのゆかりがあったのだとか。
山梨県の俳人である飯田蛇笏とも親交があったそうです。

第一高等学校一年生の秋。
山梨で実施された行軍演習を終えたあと
芥川は、友人にこのような手紙を送っていました。

「甲州葡萄の食ひあきを致し候 あの濃き紫に白き粉のふける色と甘き甘き汁の滴りとは僕をして大に甲斐を愛せしめ候」

飽きるほど食べたのだと書かれた文面からは
芥川が、甲州ぶどうと山梨を愛してやまない様子が伝わってきます。

芥川龍之介について深掘りしていると『秋』という作品が。
食欲の秋と読書の秋。
月の雫をおともに、秋の夜長をゆったり味わいたいと思います。

おさだ